EV充電システム(給電システム)とは

1.充電器の意義

電気自動車(EV)は内燃機関を持たず、電気駆動のモーターを動力源にしているため、車載のバッテリーから電力を供給してモーターを駆動させる必要があります。
すなわち電気自動車を動かすためには、外部電力によってバッテリーに電気を充電しておく必要があり、その際に必要となるのが充電器です。

2.種類

電気自動車用の充電器には、普通充電器と急速充電器の2種類があります。

3.普通充電器

普通充電器には、200Vと100Vの2種類があり、5~8時間程度で充電が可能です。
屋外駐車場向けとしては、ポール型普通充電器があり、ケーブル無しタイプとケーブル付きタイプの2種類があります。ケーブル無しタイプの充電器においては、どのコンセントが設置されているかによって、充電できる車種が限られてしまいます。

<メリット>

急速充電器に比べて設備導入費用の負担が少なく、電気設備容量や複数台の設置などを考慮すると効率的に設置することができます。

<デメリット>

大電力を得ることが困難で充電時間が長くなります。

<用途>

一般的には、戸建住宅、マンション、商業ビル、小規模事業所、宿泊施設、屋外駐車場などに設置されています。

4.急速充電器

<メリット>

急速充電器はより高い電圧と電流を流すことで、15~30分程度で約80%までバッテリーの充電が可能であり、出先での継ぎ足し充電や緊急充電に適しています。

<デメリット>

極めて大きな電力を必要とするため、低圧受電での利用は不可能であり、利用するためには大電力を供給できる充電設備を完備する必要があります。また導入費用も高いです。

<用途>

道の駅、ガソリンスタンド、高速自動車国道のSA、商業施設などに設置されています。

5.普通充電器と急速充電器の違い

普通充電器の場合、送電線で送られる交流電流をそのままEVに供給し、EVに搭載されているインバーターが交流を直流電流に変換し、バッテリーを充電します。
EVに搭載することができるインバーターには大きなものが使用でないため、結果的に充電に時間がかかってしまいます。

一方、急速充電器の場合、充電器の内部にあるインバーターにより交流を直流電流に変換します。そのため、大きなインバーターが使用でき充電時間も短縮できます。

急速充電器 普通充電器(200V)
充電時間 15~30分で約80% 5~8時間程度
定格出力 最大50kW程度 3kW程度
車両との通信 通信して充電を制御 通信は行わない
設置場所 SA、ガソリンスタンドなど 自宅、小規模事業所など
☆ 普通充電器と急速充電器の比較表 ☆

EV充電(給電)の基礎技術

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