ボルグワーナー、2022年版サステナビリティレポートを公開
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- カーボン排出量ネットゼロを目指す「チャージング・フォワード」戦略に則った進捗の紹介
- 「科学的根拠に基づく目標達成の取り組み(Science Based Target Initiative)」による温室効果ガス排出削減目標を策定、2030年までに(2021年を基準として)スコープ1とスコープ2の排出量を85%削減する新たな目標を設定し、CO2排出削減に向けた最重点活動を確定
- 職場の多様性、公平性及び受容性推進のための目標設定
- 業界をリードする自動車エンジニアを最先端のチームに変革し電気自動車製品を開発することを目的としたトレーニングプログラム、「パワー・トゥー・イボルブ(Power to Evolve)」の推進
- 取り組みの更なる加速に向けた、持続可能なサプライチェーン戦略とロードマップの策定
革新的で持続可能なモビリティソリューションを自動車業界に提供するボルグワーナー(本社:アメリカ合衆国ミシガン州アーバンヒルズ、社長兼最高経営責任者:フレデリック・リサルド/Frederic B.Lissalde)は、2022年版サステナビリティレポート「チャージング・フォワード・トゥギャザー(Charging Forward Together)」を発行し、環境管理責任、社会的責任及び企業ガバナンス(ESG)それぞれの目標達成に向けた重要なステップを紹介するとともに、本年以降に追加設定した目標を概説しました。
同レポートは、すべての人にとってよりクリーンで健康的かつ安全な未来に向けて貢献すべく、イー・モビリティ(eMobility)への移行をさらに加速させるボルグワーナーのコミットメントを裏付けるものになっています。
ボルグワーナーの社長兼最高経営責任者(CEO)のであるフレデリック・リサルド(Frederic B.Lissalde)は、「当社の理念である受容、信頼、卓越、責任、協調の重視は、事業のあらゆる側面で体現されており、クリーンでエネルギー効率の高い世界を実現するというビジョンに向けての指針となっています。サステナビリティの企業文化への取り込み及び全事業における電動化の推進をここ数年で大きく前進させたことを誇りに思います。
パートナー、お客様、サプライヤーや地域社会とともに、より希望に満ち溢れた、よりクリーンで、より受容性のある未来に向けてモビリティの世界を変えるべく、さらに具体的な一歩を踏み出すことを楽しみにしています」と述べています。
年次サステナビリティレポートは、改定されたサステナビリティ戦略、電動化対応力強化のための企業買収や投資、多様性実現に向けた取り組みなどを取り上げ、業界トップを目指すボルグワーナーの活動を網羅的に紹介するものです。次に示すのは、2022年版のレポートで取り上げたいくつかの重要なデータに関するポイントと目標値です。
【環境管理責任:よりクリーンでエネルギー効率の高い世界を目指して】
本レポートはボルグワーナーの事業戦略「チャージング・フォワード(Charging Forward)」に沿ってまとめられており、二酸化炭素排出量をネットでゼロにすること、2030年までに電動化関連事業の売上比率を45%にするという目標との整合性、またそれらに対するこれまでの成果が紹介されています。進捗状況は順調で、2025年までに売上の25%以上を電動化関連部品から得る見通しです。
加えて、2022年には研究開発予算の約50%を「イー・プロダクツ(eProducts)」に配分し、2025年にはその比率を50%以上にさらに引き上げる予定です。ボルグワーナーは、2035年までに事業活動におけるカーボンニュートラルを目指す一方で、2030年までにスコープ1及びスコープ2の温室効果ガス(GHG)の絶対排出量を2021年比で85%削減するという新しい中間目標を設定しました。また、「科学的根拠に基づく目標達成の取り組み(Science Based Target Initiative)」に拠るGHG排出量削減目標を策定しており、そのプロセスの一環として、スコープ3排出量を推定し、GHG排出量削減のために最も必要な行動を決定する予定です。 ボルグワーナーは、経営陣のESGに対する支持とコミットメントをより確実にするため、「イー・プロダクツ」の売上比率を人事評価指標に組み込み、役員の長期インセンティブプランの業績評価部分の50%を「チャージング・フォワード」戦略の目標値と連動させています。