テレダイン・レクロイ、車載イーサネットのコンプライアンス試験ソリューションの拡充を発表
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テレダイン・レクロイ(代表取締役 原 直)は、車載イーサネットの各規格10Base-T1S (IEEE 802.cg)、100Base-T1 (IEEE 802.3bw)、1000Base-T1 (IEEE 802.3bp)、TC8 (ECU Specification)をカバーするように自社のソリューションの拡充を発表しました。
車載イーサネットは、自動運転を始めとした高度なデータ処理が求められている車のネットワーク規格として採用が進んでいます。車載イーサネットは、Broadcom社が提唱したBroadR Reachがその始まりと考えられます。これは、従来からある100Base-Tおよび10Base-Tの規格をベースとして1対の非シールド・ツイストペア線を用いて双方向通信とするものです。テレダイン・レクロイは、2012年に業界に先駆けてBroadR Reachのコンプライアンス試験ソリューションQPHY-BraodR-Reachを発表、車載イーサネットのテクノロジーをサポートしてきました。今年に入り新たに低速の規格10Base-T1S(IEEE 802.cg)に対応したQPHY-10Base-T1S、QPHY-BroadR -Reachを改変したQPHY-100Base-T1を発表したのに加え、100Base-T1および1000Base-T1のMDIのリターン・ロスの試験を行うQPHY-100Base-T1-TDRおよびQPHY-1000Base-T1-TDRを発表しました。これにより、全ての車載イーサネット物理層試験の規格をカバーしました。また、コンプライアンス試験とは別に、実際の通信状況の評価 / 不良解析機能を搭載したAUTO-ENET-TOOLKITにより車載イーサネットの開発、実装をトータルでサポートします。
1.コンプライアンス試験ソリューション 【QPHY-10Base-T1S/QPHY-100Base-T1】
QPHY-10Base-T1SおよびQPHY-100Base-T1は、テレダイン・レクロイのオシロスコープを用いて、10Base-T1Sおよび100Base-T1の物理層コンプライアンス試験を自動的に実行し、その結果レポートを出力するもので、迅速で確実な試験の実施により車載イーサネット開発を支援するものです。カバーする試験内容は以下の通りです。
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2.コンプライアンス試験ソリューション 【QPHY-100Base-T1-TDR/QPHY-1000Base-T1-TDR】
QPHY-100Base-T1-TDRおよびQPHY-1000Base-T1-TDRは、テレダイン・レクロイの高速インターコネクト・アナライザWavePulser 40iXを用いて100Base-T1および1000Base-T1のMDI(Medium Dependent Interface)のリターンロスを計測し、規格への適合性の合否判定を行います。
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3.評価/不良解析ツール 【AUTO-ENET-TOOLKIT】
コンプライアンス試験は、理想的な終端条件で送信機の信号品質を評価するものなので送信機単体の試験となります。しかしながら、実装状態における信号品質は、終端条件や伝送路などインタコネクトの条件もコンプライアンス試験環境に比べると劣っているために、信号品質は劣化してしまいます。また、のノイズ環境も異なるために、実装状態においては通信エラーを生じる可能性が出てしまいます。こうした通信エラーを特定し、不良原因の特定をするためには、コンプライアンス試験とは別の評価手段が必要となります。特に車載イーサネットでは1対のツイステッド・ペア線を用いて双方向通信が行われるため、共存する上りと下りの信号の分離をする必要があります。こうした現場での評価/デバッグをサポートするのが、AUTO-ENET-TOOLKITです。このツールでは、特殊なテスト・フィクスチャTF-AUTO-ENETを用いて上り下りの信号の分離を行い、イコライザのシミュレーションやアイパターン/ジッタなどの高度な解析機能を提供することで、実装状態のデバッグを可能とするツールです。
テレダイン・レクロイでは、ここで紹介したコンプライアンス試験ツールに加えて、デバッグ・ツールも用意することで、車載イーサネットの設計から実装に渡る包括的な試験が実現できます。
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【この発表に関する問い合わせ先】
テレダイン・レクロイ マーケティング・センター
テレダイン・ジャパン株式会社
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