名菱テクニカ、新型ルーター式基板分割機をリリース
更新日:2021.4.1
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2017年度から現在までの実績をみますとチップコンデンサーが小さくなってきており、20年度を境に更なる極小サイズ化が進んでいるため、従来の手折、プレス分割をした場合、基板にストレスを与え部品の外れなどにより品質不具合が発生するリスクが多くなっております。
今までも基板にストレスを与えないため、ルーター式基板分割機を設計・製作しておりました。この度、今までのルーター式基板分割機をさらに生産効率向上のため、新たに改良・開発し、リリースいたしました。
<特長>
- 実装後のプリント基板の複雑な形状の不要部分を、ルータービットによりカットします。
- プリント基板を低ストレスでカットできるため、従来の手折りやプレス方式における応力による実装部品(積層セラミックコンデンサなど)の破損リスクを軽減することができます。
- 装置開閉扉の開口幅を広くすることで段取り性を向上します。
- 集塵機を装置下部に内蔵することで省スペースを実現します。
- X-Y軸の移動速度の高速化(当社従来比3倍)により生産性を大幅に向上します。
- 切断箇所ごとにZ軸方向の位置を設定可能なので、タクト短縮が可能です。
- 医療、アミューズメント分野で需要のある曲線のカットも円弧補間機能により対応可能です。
- ルータービット寿命管理により、ルータービット破損前に自動交換いたします。 (オプション)
- 治具・基板浮き検知により治具・基板のセットミスによる基板破損の未然防止が可能です。
<ティーチング方法>
- 画像ティーチング機能にて基板を直接撮像することで、短時間で切断点の設定ができます。また、テスト運転モードにて切断点のZ軸方向での部品干渉の確認もできます。
- 装置稼働中でも、事前撮像した基板画像により、切断点の設定及び理論タクト算出ができます。
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