2021年度上期の自動車生産は2019年の同時期から2割マイナス

半導体不足や東南アジアのロックダウンなどの影響が自動車生産へ大きなダメージを与えています。日系乗用車メーカー8社合計の2021年9月のグローバル生産台数を見ると、三菱自動車以外の7社が前年実績の4分の3以下に落ち込みました。国内生産に至っては4分の1以下まで減産するメーカーもあるなど、事態が深刻化しています。

2021年度上期(4~9月)は、年度初頭は2020年の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大に対する反動などにより前年実績を上回るメーカーが多くなりました。ところが、部品の供給不足による大規模な稼働停止は11月の時点でも相次いで実施されており、下期の挽回生産を計画していた自動車メーカー各社には厳しい状況が続きそうです。

2021年度上期(4~9月)は、8社合計のグローバル生産が前年同期比11.0%増の1086万7415台と3年ぶりに前年実績を上回りました。これは前年がCOVID-19感染拡大による生産停止が相次いだためです。2019年4~9月と比較すると約2割減であり、決して本格回復したとは言い難い台数となりあました。特に地域ごとの差が大きく、北米は2020年の4~6月に急激な感染者数増加による生産調整が相次いだことの反動で、前年同期比18.1%増となりました。

国内生産も同時期に稼働調整を実施していたものの、足元では半導体不足やサプライチェーン混乱の影響が大きく出ているため、同5.9%増のプラスにとどまりました。2019年との比較でも26%減とグローバル生産以上に減少幅が大きくなりました。

9月単月は減産影響が深刻で、三菱自動車を除く7社が、国内生産、海外生産、グローバル生産が全て2桁パーセント減となりました。その結果、8社合計のグローバル生産は前年同月比35.5%減の155万9465台で3カ月連続のマイナス。海外生産も同28.5%減の116万1390台と3カ月連続で前年実績を下回りました。海外以上に影響が大きいのが国内生産で、同49.7%減の39万8075台と半減し、2カ月連続の減少となり、9月の国内生産が40万台を割り込むというのは、過去20年で見ても最も少ない台数となります。

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