特殊路面6種類を新設したテストコースでの実験を開始

国立研究開発法人 産業技術総合研究所と住友理工株式会社は、共同研究の一環として、産総研つくば北サイトに設置している車両実験用試走路(テストコース)の一部を改修し、新たに6種類の特殊路面を設置して使用を開始した。

両者は2020年10月、情報・人間工学領域ヒューマンモビリティ研究センターに「住友理工-産総研 先進高分子デバイス連携研究室」を設立し、運転時の生体の情報や状態を推定する研究を実施している。研究のさらなる進展を図るため、今回新たな特殊路面を設けたテストコースを整備した。今後、センシングデバイスを実装した車両を用いて実際の走行を再現し、人間工学に基づいた乗り心地や快適性などの評価や、デバイス評価のための実験研究を行う。

本格的な実験開始を前に、10月18日にテストコース竣工式を挙行し、試走を行った。住友理工社長の清水は「次代を担う最先端の研究に対応した開発施設であると確信した。産総研の知能とタイアップし、これまでにない開発ができるのは大きな喜び。時代のニーズを迅速かつ的確につかみながら変化に柔軟に対応することで、新たな製品・サービスを生み出していく」と研究開発のさらなる加速へ意気込みを見せた。産総研理事長の石村は「実際に乗車して初めて、路面ごとにさまざまな揺れや騒音、快不快があることを体感した。急速に進展するモビリティの変化に追随するだけでなく、その先を見越した新たな提案に結び付けてほしい」と期待を込めた。整備したテストコースを活用し、新たなモビリティ時代にふさわしい乗り心地や快適な車室空間の提案へとつなげていく。

※記事の無断転用を禁じます。